スタッドレスタイヤの正しい保管方法と劣化を防ぐための5つのポイント

タイヤを縦ずみするラック

スタッドレスタイヤを履き替えた後に気になることといえば、「このスタッドレスタイヤをどうやって保管すればよいのか?」ということではないでしょうか。

よくやってしまいがちなのは、ホームセンターなどで売っている右図のような縦置きのタイヤラックにタイヤを載せ、屋外でタイヤを長期間保管するというほうほうなのですが、この方法をやってしまうと、思っている以上のスピードでタイヤが劣化していってしまいます。

一見、タイヤは屋外で使用するものなので雑に扱っても良さそうな製品のように感じますが、実は保管方法を間違えると一気にタイヤの劣化(色あせ、ひび割れ、変形硬化など・・・)を進めてしまう可能性があるものなのです。

そこで今回は、タイヤが劣化してしまう原因から、タイヤのひび割れや硬化を防ぎ、タイヤを長持ちさせる具体的な保管方法まで、詳しくお話していきます。

劣化したタイヤに現れるひび割れとその程度による危険度

まず、タイヤの保管方法の前に、「タイヤが劣化する」とはどういうことかということについてお話しておきます。

タイヤが劣化すると、タイヤのサイドなどに現れてくるひび割れが目立ってくるのではないでしょうか?

タイヤの劣化を防ぐ上手な保管方法

先ほど説明したとおり、そのひび割れを引き起こす原因は複数ありますが、一番の理由としては、ゴムの経年劣化があげられます。

古い輪ゴムが硬くなって、伸びにくくなるのと同様に、タイヤもまた、古くなるにつれて硬くなります。

その理由は、もともとタイヤのゴムに練りこまれていた「軟化剤」や「劣化防止剤」が時の経つにつれて抜けていき、ゴムが硬化していきます。

そして、その硬化したタイヤを使用してしまうと、表面に出来たひび割れがタイヤの内側にまで進行し、最悪の場合、タイヤのバーストなどを引き起こしてしまう可能性がどんどん高くなってしまいます。

ひび割れが原因によるタイヤのバースト

このように、タイヤの劣化ひび割れを抑制するということは、安全に車を走行させるために考えておかねばならない重要な項目になります。

ただ、このタイヤのひび割れが起こっているからといって、必ずしも交換が必要ではなく、下図のレベル5ぐらい進行していなければ、しばらくは経過観察でも問題ありません。

タイヤのひび割れの危険度

ただし、スタッドレスタイヤの場合、ゴムの硬度が氷上性能(氷の上でのグリップ性能)に大きく影響してきます。

ですので、スタッドレスタイヤの場合は、クラックの発生レベルが3~4になってくると、もうゴムが相当硬化していると思いますので、そのことを踏まえたうえでタイヤを交換するかどうかを検討する必要があります。

夏タイヤをスタッドレスに交換したりするタイヤ交換のタイミングは、タイヤ全体の劣化の状態を確認できる一番良いタイミングですので、単にスリップサインを確認するだけでなく、ひび割れの程度なども確認しておくと良いでしょう。

タイヤの劣化を加速させる外的な原因について

先ほどもお話しましたが、タイヤの劣化を進行させる一番の要因は、タイヤの経年劣化です。

ですので、タイヤに含まれている有効成分は、いくらがんばってタイヤを保護したとしても、時間が経つにつれて徐々に抜けていってしまいます。

この事実はどうしようもないことです。

ただし、その他にもタイヤの劣化するまでの時間を早めてしまうような外的な劣化原因があり、タイヤを保管する際は、それらの劣化原因からタイヤを守ることが重要です。

タイヤの劣化を加速させる5つの外的な要因

  1. オゾン ⇒ ゴムの硬化を招く
  2. 紫外線(日光など) ⇒ ゴムの変質を招く
  3. 水分(湿気も含む)⇒ ゴムの変質を招く
  4. 油分(タイヤワックスなども含む) ⇒ ゴムの変質を招く
  5. 荷重(タイヤを縦積み) ⇒ タイヤの変形を招く

この中で特にタイヤに対して強い悪影響を与えてしまうのは3のオゾンで、例えばエアコンの室外機など、コンプレッサーと呼ばれる部品が含まれる製品の近くにタイヤを保管していると、たった1~2ヶ月程度でもタイヤが大幅に硬化してしまうこともあるほどです。

基本的にタイヤにはオゾンなどからタイヤを守るための添加剤なども含有させています。

ですが、その添加剤はタイヤゴムの変形によってタイヤ内部から外側に染み出るブルーミングという作用によってタイヤ表面に供給され続けなかければ、長期間にわたってタイヤをオゾンなどから守ることはできなくなってしまいます。

●オゾンによる劣化
タイヤ製造業者は、オゾンから保護するワックスを使います。

タイヤは走行時に伸縮します。伸縮することにより、保護するワックスはタイヤ表面に移動します。

空気(オゾンと酸素)とタイヤポリマーの間で物理的なバリアを作り上げる為に、伸縮する事によりワックスがタイヤの表面に移っているこの過程を「ブルーミング」と呼びます。

タイヤが規則正しく使われない(伸縮しない-駐車されたRV、ボート・トレーラーまたはクラシックカー、 その他-)時にはブルーミングは起こりません。

その間にもオゾンは、保護するワックスを侵食し始めて、やがてタイヤポリマーに達します。

引用)303 エアロスペースプロテクタント タイヤへの効果|303プロダクツ

ですので、今回紹介するようなタイヤを車から外して長期間保管するような場合は、オゾンや紫外線からタイヤを守るワックス成分がタイヤ表面にまで到達することが出来ないので、そのような状態でエアコンの室外機などのオゾンを発生するような場所にタイヤを保管した場合は、一気にタイヤの硬化を進めてしまうということになります。

このようなことから、タイヤを保管する場合、タイヤを装着している時よりもタイヤに悪影響を与えるものに対して気を使う必要があるということを知っておきましょう。

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