オーディオ・楽器

中古でBOSEのAW-1を買ってはいけない3つの理由

安い中古のBOSEのAW-1を買わないほうがいい理由

昔からの憧れだったけれど、定価が20万円もしたので手に入れることができなかったBOSEのラジカセのAW-1(AW-1D)・・・。

今ならヤフオクなどで約1万円で手に入れることができるような時代になりました。

ただ、実際にヤフオクでそれを手にしてみると、確かにBOSEらしい低音の響きを実感することはできるものの、思っていたよりも音が良くなくてがっかりしてしまいました。

でもそれは、AW-1の性能が悪いのではなく、もともとは鳥肌を立てるほど感動するような音を奏でていたものが、ある3つの原因が影響して、音質が落ちてしまっているからなのです。

そこで今回は、AW-1(AW-1Dも同様)の音質を悪化させてしまう3つの要因と、実際にAW-1を中古で2台購入し、1台はプロによる修理(チューンアップ)を行い、それらの音質の違いを聞き比べてみた結果についてお話していきます。

BOSEのAW-1の音質を悪化させてしまう3つの原因

まず始めに、歴史的名機と言われたBOSEのAW-1(AW-1D)の音質を悪くしてしまう3つの原因についてお話していきます。

内部の機能部品が劣化している

一つ目の原因は、AW-1が1980年代に製造されてから既に20年以上が経過しているため、AW-1内部の機能電子部品が劣化してしまっていることです。

特に、コンデンサー(下にある基盤にたくさんある円筒形でフィルムに覆われている部品)は通電せずに放置している時間が長いと容量が抜けて来て、それを使っている場所によって高音がや低音が抜けて来たりします。

出典)電解コンデンサが円筒状になっている理由|MONOist

さらに、電源部に使われているコンデンサーが弱ってくると、電源周波数に準じた低い「ブーン」という雑音が増えてきます。

また、それとは逆に半導体素子(トランジスタなど)の場合は、通電すればするほどノイズが増加してきますので、結局のところどのような使い方をしていたとしても、製造されてから時間が経過するにつれて、最初の頃より音が悪くなっていることは仕方のないことです。

一般的には、製造後5~10年目ぐらいからそれらの音質の劣化が徐々に始まり、15年以上経ってくると素人でも明確に音質の差が聞き分けられるようなレベルになってくるようです。

歴史的名機と呼ばれたBOSEのAW-1も、製造後20年も経ってしまった今では、このような機能電子部品の劣化には逆らえないため音質が劣化し、ノイズが気になるような状態になってしまっています。

改造されている可能性がある

本当にオーディオが好きな人は、内部の機能部品を取り替えたりして音質が変わっていく様子を聞き比べたり、自分好みの音になるように改造したりする人もいます。

ただ、すべての人がその改造によって、歪率の少ない本当のいい音を実現できるわけでは有りません。

時には交換した部品が裏目に出て、もとより悪い音になってしまっている可能性だって有ります。

ちなみに、私の場合、ヤフオクで購入した2台のAW-1うちの1台は改造品でしたが、説明文などにそのようなことは一切書かれていませんでした。

もしかしたら、私が取引した出品者の人も、手元にあるAW-1が改造されたものだと知らずに使っていたのかも知れませんね。

BOSEの店頭に行って新品でオーディオを購入すればそのようなことはないのですが、安く中古品が出回ってしまっている今では、このような改造品を入手してしまうというリスクも考えておいたほうがいいでしょう。

OEM生産によるコストダウンの影響が出ている

実はこのBOSEのAW-1は、BOSE社がアメリカで生産していたわけではなく、OEM製品として、BOSEから日本のメーカーがこのオーディオを生産を請け負って生産されたものなのです。

製造を発注した相手先のブランドで販売される製品を製造すること。製造を請け負う企業をを「OEMメーカー」という。OEMメーカーから製品の供給を受けた企業は、自社工場を持つリスクなどを回避して自社が展開するブランドによって製品を販売でき、製造の委託を受けたメーカーも、販売先が持つ製品や企業のブランド力を利用して販売量や製品力を向上できる。流通大手のスーパーなどの自社ブランド製品などが広く一般によく知られているが、食品から電化製品、衣料など、その内容は多岐にわたっている。

引用)OEM オー イー エム|コトバンク

ここで何が問題になっているかというと、OEM生産をしている工場としては、なるべく安い部品を使って生産したほうが利益が出るわけなので、できる限りのコストダウン品を採用して生産します。

もちろん、BOSE社からの指示や承認というプロセスは有りますので極端に変な製品が生産されることはありませんが、どうしてもOEM製品は多かれ少なかれコストダウンの要素が含まれたコストダウン品が生産されてしまいます。

そのような内部の事情を知っているオーディオ回路に精通した人からすれば、「あそこの部品はこんなコストダウン品ではなく、こっちのハイスペック部品を使ったほうがいいのになぁ。」となります。

この項で紹介している内容は、AW-1を新品で購入していたとしても避けられないことなのですが、いい音を再生するためにはこの辺りの改善も必要になってくることが分かっていただけるのではないかと思います。

もちろん「BOSE社やOEM生産を請け負った会社の中で承認されて作られたものだから、このチョイスが最高なんだ!」と感じる場合は、このOEM生産によるコストダウンの件についてはあまり気にしなくて良いと思います。

ここまで読んでいただければ分かるとおり、問題となっているのは中古でBOSEのAW-1を落札して、仮にそれが完動品であったとしても、そこから奏でられる音は求めていた音質とはかけ離れたものである確率が高いです。

その結果、AW-1の劣化した音質に飽きてしまったりして、ヤフオクなどで安く中古のAW-1が出回っているというのが現状です。

「でもBOSEに修理に出せば、元の状態に戻してもらっただいいんじゃない?」と思うのですが、それも今では困難な状況になってきています。

現在はAW-1シリーズを含めBOSE感性工学の販売した商品は永久保証(所詮物理的に無理)を謳いながらほとんどの古い機種は修理不能として返却されています。これについてBOSEユーザーは大変不満でしょうが法的訴えを起こしても手間暇かかるので現実にはBOSEの純正修理は出来なくなっております。

引用)BOSE AW-1 AW-1D AWM の部屋

これらの理由から、ただ安いからと言う理由で中古でBOSEのAW-1を購入するのはやめておいたほうがいいでしょう。

ですが、日本にはこのBOSEの修理やレストアを専門に行っている人達がいて、その人達がBOSEの代わりにこのAW-1の修理を行ってくれています。

気になるのは「一体どの程度音質が改善するのか?」という点だと思います。

私も相当そのことが気になり、実際に中古でAW-1を2台購入し、そのうちの一台をレストアに出し、レストアしたものと、中古で購入したままのもので聞き比べして、実際にどの程度音質が改善されるのか、試してみることにしました。

BOSEのAW-1のチューンアップ効果

ここからは、音質が落ちてしまっているBOSEのAW-1をプロにレストアしてもらい、実際にそれらを聞き比べてみたことについてお話していきます。

普通ならAW-1を一台用意し、レストア前後の音質を聴き比べてみるところですが、今回はなるべくその違いを明確に把握したかったため、中古のAW-1を2台購入し、そのうちの一台だけをレストアしてもらって、2台のAW-1を並べて聞き比べてみることにしました。

レストアの音質を比べるために2台用意したAW-1

現在のところこのAW-1のレストアを行っているのは、主に以下の2ヶ所になります。

  1. BOSE AW-1 AW-1D AWM の部屋
  2. 故障したBOSE AW-1,AW-1Dハイスペック部品にて修理致します(ヤフオク)

どちらにレストアの依頼をしようか迷ったのですが、今回は劣化した部品の原状回復だけではなく、先ほど紹介したOEM製品ゆえにコストダウンされてしまった部品まで最適なものに交換までしてくれる2のヤフオクで出品されている方にお願いすることにしました。

ですのでここからは元の性能に戻すイメージの「レストア」や「修理」という言葉ではなく、依頼先の方も使っていた「チューンアップ」という言葉を使って説明していきます。

ちなみに、この方の評価のところを見ると分かりますが、非常に評価が高く、説明文に書かれたチューンアップ後に寄せられた感想などを見ると、そのクオリティの高さも期待できます。

価格は12000~17000円程度です。

ヤフオクで出品されていたものを入札した後、取引ナビに従ってこのような感じでAW-1を梱包し、チューンアップの依頼先に送付。

修理に出すAW-1の梱包

とここまでは順調だったのですが、この時点で依頼先から連絡があり、このAW-1が生産当時のまま残されたものではなく、素人による改造品であることが判明・・・。

ちょっと驚いてしまいましたが、依頼先でその辺りのことも含めてチューンアップしてくれるということだったので、すべてお任せすることにしました。

2台のAW-1を並べて聞き比べた結果

チューンアップに出してから約1週間後、待ちに待ったAW-1(チューンアップ済み)が届いたので、早速iPadをピンコードでつないで、妻と一緒に聞き比べてみることにしました。

安い中古のBOSEのAW-1を買わないほうがいい理由

まずは、チューンアップをしていない右側のAW-1を再生。

「うんうん、BOSEはやっぱり低音がいいねぇ~。」という感じ。

そして、次にチューンアップ後のAW-1を再生してみると、再生したその瞬間からその音質の違いに驚愕してしまいました!!

中~高音がクリアになり、音が圧倒的に艶やか。

そして、その音の広がりや臨場感が圧倒的にアップしています。

また、以前よりも低音が鳴るようになり、BOSEの展示場などで聞いた超高価なオーディオ機器で再生されたあのBOSEサウンドを聞いたときのような大きな衝撃を受けました。

まぁ、細かな気づいた点を上げていけばきりがないのですが、一番の違いは、音楽を聴いて鳥肌が立つか、立たないかの違いだと思えば良いと思います。

私はこれまで生歌以外で鳥肌が立ったことがなかったのですが、生まれて初めてこのチューンアップ後のAW-1で、生歌以外の音源で鳥肌が立ちました。

テレビなど元の音質が悪いメディアでも、このチューンアップしたAW-1で聞くと、今でもゾクゾクッとして鳥肌が立ってきます。

この経験から、自分に合うオーディオかどうかは、この鳥肌が立つかどうかで判断すればいいんだなぁと思いました。

最後に一言

今回は、安い中古のBOSEのAW-1(AW-1D)を買ってはいけない3つの理由についてお話しました。

ここまでお話してくると、ブログのタイトルはちょっと間違いかなぁと思ってしまいますが、中古で購入したAW-1はそのままで使わず、チューンアップ(12000~17000円+往復送料)に出さないと本来のあの音質を楽しむことはできないので、そのままにしておくことにします。

記事の中にあった「オーディオの音で鳥肌が立つ」と言うのは決して大げさな表現ではありません。

実際に今でもこのチューンアップしたAW-1を使うと鳥肌が立ちます。

でも、チューンアップしていないAW-1で音楽を聴いても、鳥肌はほとんど立ちません。(稀に立つことはあるのですが・・・。)

このことが目に見えて分かるという点で面白いのが、子供たちにこのチューンアップ後のAW-1で音楽をかけてあげると、いつも以上にダンスのノリが激しくなるということです。

それを見る度に、それだけのパワーがこのAW-1から出ていて、それをこの子たちが受け取って楽しんでいるのだなぁと感じています。

BOSEのAW-1は歴史的な名機なだけあって、メンテナンス次第ではそれぐらいの性能を出すことができます。

それだけの可能性を秘めたオーディオなので、中古でAW-1を購入する機会があるのであれば、ぜひチューンアップをしてみてくださいね。

ちなみに、もう一台AW-1を購入して、もうひとつあった修理依頼先「BOSE AW-1 AW-1D AWM の部屋」に修理を依頼してみたときの様子はこちらの記事にまとめてあります。

良かったら修理を依頼する際の参考にしてみてください。

>>【聞き比べ検証】BOSEのAW-1(AW-1D)修理依頼先による違いについて

それでは!

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DIY生活マニア

実用的なDIY生活の運営者。8人家族で6人の子供の父親。いつも「どうにか安く必要なものを手に入れることができないか?」ということを考えながらDIYに励んでいる。

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