我が家には単管パイプとビニールシートで自作したDIYカーポートがあります。
このカーポートができてから、梅雨の時期の車の乗り降りで雨に濡れなくなったり、夏の日に車の中が涼しくなったり、冬の朝にフロントウィンドウが凍らなくなったりなど、たくさんのメリットがありました。
ただ、こういった自作カーポートにはいろんなデメリットがあるのも事実です。
今回は、DIYカーポートのメリット・デメリットについて、詳しくお話していきます。
DIYカーポートのメリット
まずはじめに、DIYカーポートのメリットデメリットについてお話していきます。
格安でカーポートを手に入れることができる
今回かかった費用はたったの2万5千円。
台風の強い風や大雨、積雪(比較的温暖な地域のみ)などに対応した強化タイプでも約5万円で作ることが出来ます。
ホームセンターなどでカーポートを購入すると、工事費込みで10~15万円程かかることを考えると、相当安くカーポートを手に入れることができます。
雨の日の乗り降りで濡れなくなった
このカーポートができてからは、雨の日の乗り降りの際に、雨に濡れることがなくなりました。
雨の日に子どもを車に乗せたり下ろしたりする時や、たくさん買い物をした後に荷物を持ちながら車から降りたりするときも、傘を開かずに、余裕を持って乗り降りすることができます。
前々からの妻からの要望だったので、この点については特に妻が喜んでいます。
真夏に車に乗り込んだときのもわっとくる車内の熱さが解消
DIYカーポートができてからは、真夏に車に乗り込んだ時のあのモワっとくる車内の熱さが解消されました。
カーポートの屋根に張ったUVシートが太陽の熱を遮断してくれていることがよく分かります。
エアコンの効きが良くなった
真夏にDIYカーポートの下に車を止めるようになってから、車が走り出した後のエアコンの効きが抜群によくなりました。
具体的には、今まで日の当たるところに車を止めていた時は、車が走り出してから30~40分間はオートエアコンの風量が全開だったのに対し、DIYカーポートを設置してからはものの数分でエアコンの風量が弱になります。
おそらく、DIYカーポートを設置したことで、内装やシートが熱せられておらず、あまりエアコンを使わなくても良いような車内環境になったのでしょう。
冬の朝に窓ガラスが凍らなくなった
カーポートを設置した初めての冬に驚いたことは、カーポートの下に車を止めるようになってからは窓ガラスが全く凍らなくなったということです。
今までは、車を野外に止めていた時は冬の朝は必ず車の窓ガラスがビッシリと凍ってしまっていて、エンジンを掛けてフロントガラスの氷が溶けて、車を動かせるようになるまで数分間かかってしまっていました。
車の窓ガラスが凍る原因は放射冷却という現象があるからと言われていますが、車の上にUVシート一枚あるだけで窓ガラスが凍らなくなるとは思ってもいなかったので、この点においては大満足です。
汚れが付きにくくなった
屋外に車を置いていた時は、2週間に一回は洗車をしてあげないとうっすらとついた汚れによって車がくすんで見えたのですが、カーポートを設置してからはそのうっすらとボディに付く汚れの量が減ったためか、月に一回程度の洗車で済んでしまうようになりました。
もともと洗車機を使って洗車していたので洗車の手間が減ったことが嬉しいと言うよりも、洗車をした後のきれいな状態がずっと続くようになったことが良かったです。
屋根を簡単に取り外す事ができる
一般的に市販されているアルミカーポートは、台風などで発生する風や少々の雪であれば壊れないような設計になっています。
ただ、設置場所の関係や経年劣化、数年に一度の大型台風や大雪など、設計強度以上の負荷がかかってしまった場合、風でカーポートの屋根材(樹脂製のポリカーボネート)が飛ばされてしまったり、雪の重みでカーポートが潰れてしまったりすることがあります。
今回紹介したカーポートの場合、屋根に張ってあるビニールシートを簡単に取り外すこと(ロープを外すだけ、約20分程度)ができます。
ですので、台風や大雪がくる前日までにビニールシートを取り外しておけば、カーポートが飛ばされたり、車が潰されたりする心配がありません。
自分で設置したものですので、分解も再組み立ても簡単に行うことができるという点もこのDIYカーポートの特徴です。
単管パイプの耐久性は高い
一般的なアルミカーポートは10~15年程度が寿命と言われていますが、単管パイプも10年以上の耐久性があります。
万が一、引っ越しなどでもうカーポートは使わないということになっても、単管パイプであれば解体してまた別の何かに使い回すことができます。
単管パイプは汎用部材で使い回しが出来るというのも、メリットの一つではないかと考えています。
DIYカーポートのデメリットまとめ
ここからは、DIYカーポートのデメリットについてお話していきます。
完全に雨を防ぐことはできない
これは今回紹介したDIYカーポートに限ったことではなく、一般的なカーポートのデメリットになると思いますが、完全に雨から車を守ることはできません。
少しでも風のある雨の日なんかだと、カーポートがあっても車全体が雨で濡れてしまいます。
この課題を解消するためには、カーポートのような屋根だけではなく、車庫のように全体を覆うような構造が必要でしょう。
風が強い日はシートが風に煽られてバタバタと音がうるさい
風が強い日は風にシートが煽られて、バタバタという音が少し気になります。
シートを強めに張るとシートのバタつきは若干は解消されますが、完全にシートのバタつきを解消することは困難です。
これも屋根材にUVシートを選んだことによるデメリットになります。
台風の日はシートを取り外さないといけない
このDIYカーポートは、台風などの強風や大雪で屋根に積もった雪の重みに耐えられる構造にはなっていません。
ですから、台風や大雪が来る前にUVシートを固定しているロープをほどいて、UVシートを取り外しておく必要があります。
実際のところ、台風が来る直前までUVシートを取りはずさなかった(どこが壊れるか見ていた)ところ、骨組みの強度は問題なかったのですが、UVシートのハトメ部が壊れてきてシートが破れてしまいました。(2年以上使っていたシートでもうそろそろ交換時期だったというのもありますが・・・。)
逆に考えると、メリットのところでお話したとおり、台風や大雪の前に前にシートを外しておけば、カーポートが壊れて車に傷がつくということはないため、この点については意見が分かれるところだと思います。
見た目がイマイチ
この自作カーポートのパット見の印象はハッキリ言ってイマイチです。
私は見た目をあまり気にしない方なのですが、普通の人がこのカーポートを見たらえ~って思うと思います。
もし、このカーポートを作ることを検討するのであれば、事前に家族の了解を得てから作り始めるほうがいいと思います。
作るのが大変
DIYカーポートの一番のデメリットは、なんといっても作るのが大変だということだと思います。
私の場合は自分でものを作ったりすることが好きなので、こういった作業を延々としていてもなんとも思わないのですが、DIYが苦手な人にとってはとても大変なことになると思います。
DIYでカーポートを作れば安上がりなのは確かですが、これだけの労力をかけてまでやるべきかどうか、業者に頼んだほうがトータルの満足度は高いかもしれない・・・というようなことも考えてみるといいと思います。
最後に一言
今回は、【単管パイプ】DIYカーポートのメリット・デメリットまとめについてお話しました。
ここまで記事を読んでいただけたのであれば分かる通り、自作カーポートは一般的なカーポートにないようなメリットやデメリットがあったりします。
いろいろな角度から検討してカーポートをどのように作ればいいか検討してくことをおすすめします。
なお、この自作カーポートの具体的な作り方については、こちらの記事が参考になると思います。
>>【カーポートDIY】予算2万5千円あれば素人でも作れる実用的なカーポート
それでは!