スマホ料金を節約したいと考えたときにネックになってくるのが音声通話の料金だと思います。
自宅でwifiが使える場合、家族や友達とLINEの無料通話で通話料を節約することができます。
でも、それ以外の固定電話や携帯電話には音声通話をする必要があり、その場合の通話料は割高になってしまうことが多く、せっかく基本料金の安いプランを選んでも、通話料金が高くなってしまって困っている人も多いのではないでしょうか。
また、最近では、色んな事情があって子供に家で留守番させておくような場合、固定電話ではなく自分たちしか知らない番号の携帯を1台家においておき、万が一の際に子供と連絡が取れるようにしておきたいというケースもあると思います。
そんな時役に立つのが、家に古くて要らなくなったスマホ(simカードはなくてもOK)です。
そのスマホをsimカード無しでwifi接続しておいて、格安で手に入るIP電話番号を1回線取得しておけば、固定電話のようなイメージで電話機を一台家に増やすことができ、更にIP電話の格安通話料で普段の音声通話代金もかなり節約していくことができます。
そこで今回は、この要らなくなったスマホを使ったIP電話による音声通話料の節約方法について、詳しくお話していきます。
音声通話料金節約に必要なものについて
まずはじめに、スマホを家の固定電話化するために必要なものについてお話していきます。
要らなくなったスマホ
まずはじめに準備するものは、機種変更などによって要らなくなってしまったスマホです。
スマホはドコモやソフトバンク、au、楽天モバイルなど、どのキャリアのものでもOKで、Andoroid系のものでも、iPhoneなどのiOS系のものでもOKです。
また、今回の場合、スマホの中に入っていたsimカードも必要ありませんので、使わなくなってしまったスマホを一台準備しておきましょう。
wifi環境
スマホのIP電話で通話料を節約するためには、wifi接続ができる環境が必要です。
というのも、今回紹介する通話料節約方法ではIP電話と呼ばれるサービスを使っていくのですが、通常のsimカードを挿入してモバイル通信(simカードによるデータ通信)だと通話音質が悪かったり、接続が不安定になることがよくあります。
ただ、ここで知っておきたいこととして、スマホをwifi接続した場合であれあ通話の音質もそこまで悪くなりません。
ですので、今回の場合はスマホをwifi接続してIP電話を利用するという形にしていきたいと思います。
自宅の場合であれば、上記のような無線LANルーターでwifi接続ができればOKですし、最近ではwifiに無料で接続できる賃貸住宅も増えてきていると思いますので、それでもOKです。
IP電話サービス
次に必要なものが、格安で音声通話することができるIP電話サービス(アプリ)です。
IP電話とは、050から始まる電話番号を利用して、wifi接続やモバイルデータ通信(音声通信回線は使っていない)で通話を行うサービスです。
というのも、従来の音声通話回線を使った通話は高音質である代わりに、その回線の利用料、例えば音声通話の基本料金や通話料金が高くなってしまうというデメリットがありました。
そのデメリットを解消する事ができるのがIP電話で、データ通信用のネットワークを使うため若干音質は悪くなるものの、通話にかかるコストが格段に安くなっています。
例えば、今回紹介するブラステルの050freeというIP電話サービスの場合、基本料金は無料で、通話料は一般的なものの半額以下という感じになります。
一般的なスマホの通話料金
- 月々の基本料金;約1000円(一番安いプランの場合)
- 固定電話への通話料;約20円/30秒(約40円/分)
- 携帯電話への通話料;約20円/30秒(約40円/分)
- 着信した場合の通話料;無料
IP電話の通話料金(ブラステルの場合)
- 月々の基本料金;無料
- 固定電話への通話料;8.64円/3分(約2.9円/分)
- 携帯電話への通話料;14.58円/分
- 着信した場合の通話料;無料
このような感じで、音声通話発信時の通話料はIP電話のほうが格段に安くなっていることがわかると思います。
ここに着目すると、要らなくなったスマホにIP電話のアプリをインストール&wifi接続して家に置きっぱなしにしておけば、家から電話を掛ける場合にそのスマホのIP電話を使って安い値段で音声通話ができるようになります。
特に家族が多い場合は、家に一台そのようなスマホを置いておくことで、家族分の音声通話料金を節約することができるようになります。
なお、以下にIP電話サービスの基本料金や通話料などを一覧表でまとめておきますので、参考にしてみてください。
サービス名 | 基本料金 (月額) | 通話料金 (課金単位) ①固定へ ②携帯へ | 通話料金 (1分あたり) ①固定へ ②携帯へ |
---|---|---|---|
050 free | 0円 | ①8.6円/3分 ②14.6円/1分 | ①2.9円/分 ②14.6円/分 |
050 plus | 324円 | ①8.6円/3分 ②17.3円/1分 | ①2.9円/分 ②17.3円/分 |
SMARTalk | 0円 | ①8円/30秒 ②8円/30秒 | ①16円/分 ②16円/分 |
LaLa Call | 100円 | ①8円/3分 ②8円/30秒 | ①2.7円/分 ②16円/分 |
G-Call050 | 280円 | ①8円/3分 ②16円/1分 | ①2.7円/分 ②16円/分 |
050call | 315円 | ①8円/3分 ②15円/1分 | ①2.7円/分 ②15円/分 |
FleaLine Light | 400円 | ①8円/3分 ②16円/1分 | ①2.7円/分 ②16円/分 |
基本的にはどのIP電話サービスを利用してもOKですので、ご自身の使い方にあったIP電話サービスを選んでおきましょう。
スマホを固定電話化する具体的な導入手順
ここからは、スマホを家電話かで通話料を節約するための具体的な方法についてお話していきます。
準備したスマホをwifiで接続する
まずはじめに、準備しておいたスマホの電源を入れ、wifi接続していきます。
wifi接続の方法がわからない場合は、こちらのサイトを参考にするといいと思います。
スマホにIP電話アプリをインストールする
次に、先程選んでおいたIP電話サービスのIP電話アプリをインストールしていきます。
- Andoroid系のスマホ;GooglePlayで検索してインストール
- iOS系のスマホ(iPhoneなど);App Storeで検索してインストール
今回はブラステルのIP電話サービス「050 free」のアプリをスマホにインストールしました。
インストール後、支払い設定(クレジットカード番号の入力など)を終えると上の写真のような感じで050電話が使えるようになります。
後は、このスマートフォンを家に固定電話的な感じで置いておき、家から音声通話を発信したい場合は、下の写真のようなタッチパネルで電話番号を入力し、通話ボタンをタップすればOKです。
気になる通話音質についてですが、今回はスマホをwifi接続しているため、一般的な携帯電話よりは若干音質が悪く感じるレベルでした。
例えて言うなら、LINEの無料通話と同じぐらいと思ってもらえればいいでしょう。
ただ、これをsimカードを使ったデータ通信で行った場合、通信速度が低下した状態だとかなり音質が悪くなってしまうことが多々あります。
実用的な音質レベルを確保するには、今回紹介したようにwifi接続が必須となるでしょう。
最後に一言
今回は、要らなくなったスマホをIP電話として利用する通話料節約方法(simカード不要)についてお話しました。
家族で複数台スマホを持っていて、かつ家族全体で考えたときに音声通話料金が高くなってしまっているような場合、かなり大きな節約効果が期待できます。
IP電話でもwifi接続すれば実用的な音質で通話することができますので、是非参考にしてみてくださいね。
それでは!