風通しの悪い我が家・・・
夏になると階段の天井部に熱気がたまってしまい、階段を通るたびに暑くて仕方がありませんでした。
なんとかこの熱気を排出したいと考えた結果、換気扇をつければ溜まっている熱気を外に追い出すことができるのではないかと思いつきました。
ただ、換気扇をつけようとしている場所には換気扇を取り付けるための四角い穴やコンセントもありません。
費用を節約するため、ホームセンターなどで売られている格安のヒモ式換気扇(約3000円)を購入し、それを自分で取り付けることに挑戦してみました。
総費用は約9000円(工具代含む)、作業日数は約2日で念願の換気扇を取り付けることができました。
ということで今回は、換気扇用の穴のない壁に自分で換気扇を取り付ける具体的な方法について、写真付きで詳しくお話していきます。
自分で換気扇を取り付けるために必要な物
まずはじめに、自分で換気扇を取り付けるために必要な物についてお話していきます。
換気扇本体
今回は階段の天井あたりに溜まる熱気を屋外に排出することが目的だったので、風量の大きな紐式の羽換気扇を選びました。
購入したのは、近くのホームセンターで売られている一番安いもので、約3000円ほどで手に入れることができました。
材木
換気扇を取り付けるための穴を開けた後、その周りに木材で枠を作り、そこにビス止めで換気扇を固定します。
購入した換気扇の大きさに合わせて、適当な木材を購入しておきましょう。
プラダン
換気扇を取り付けるために空けた穴に挿入する枠は、費用節約のためにプラダンを屋外用ガムテープで貼り合わせて作りました。
壁に開けた穴にプラダンを挿入し、そのプラダンの内側に換気扇本体をはめ込んでいくという感じです。
屋外フード
屋外から雨水が入ってこないようにするために屋外フードが必要です。
ホームセンターなどで約1500円ほどで購入することができました。
延長コード
換気扇の周りにコンセントがない場合、延長コードを使って電源を引っ張ってくる必要があります。
延長コードは普通のものでも良かったのですが、今回はちょっと張り切って、壁に据え付けにするタイプのもので制作しました。
普通の延長コードを購入して使う場合は、ここにあるような道具は必要有りませんので、DIYスキルに合わせて選んでおいてください。
はしご
換気扇の取付作業を行うために、このような脚立を使用しました。
今回は、たまたま実家にはしごがあったのでそれを利用しましたが、はしごを持っていない人はホームセンターなどのレンタルを利用すると良いでしょう。
廻し挽きノコギリ
壁に穴を開ける際に使うノコギリは、廻し挽きノコギリと呼ばれる先端が尖ったタイプのものを用意しておきましょう。
ホームセンターなどで約1000円ほどで購入することができます。
電動ドライバー
電動ドライバーは、換気扇を固定するためのネジ締めに使ったり、壁に穴を開ける際の廻し挽きノコギリの刃を入れるための穴を空けたりする時にも使います。
電動ドライバーを持っていない人は、ホームセンター等のレンタル品(2泊3日、約300円)などを利用すると良いでしょう。
下地探し&マスキングテープ
壁に穴を開ける前に、壁の下に柱などがないか確認するために、下地探しと呼ばれる道具を使いました。
下地探しとは、先端に針が付いていて、その針を壁にプスプスと挿していくことで、壁の奥に柱があるかどうかを調べるための道具で、ホームセンターなどで約1000円ほどで購入することができます。
下地探しで柱を見つけた後は、マスキングテープを使ってどこに柱があるか目印を付けるために使います。
コーキング&コーキングガン
屋外フードと壁の隙間から雨水などが侵入してこないようにするため、外壁と屋外フードの隙間などをコーキングで埋める際に使います。
ホームセンターなどでコーキングは約200円、コーキングガンは約300円ほどで購入することができます。
換気扇を取り付ける具体的な方法
ここからは、換気扇を取り付ける具体的な方法についてお話していきます。
壁に穴を開ける場所を決める
まずはじめに、換気扇を取り付けるための穴を開ける場所を決めていきましょう。
家の風通しを良くするために、階段の天井付近に換気扇を取り付けたいと思っていますので、まずはその壁がどういう構造になっているのか調査していきます。
でも一体何を調べていくのかというと、壁の中のどの位置に柱があるのかということです。
壁は一度穴を開けてしまうと修復が困難です。
急いで穴を開け過ぎました。
な、な、なんと! 筋交いが現れました。
こんなことになってしまわないように、下地探しという道具を使って、壁の下のどこに柱があるのか事前に調査していきます。
下地探しとは針が内蔵されている道具で、それを壁に突き刺すことで壁の中に柱があるかどうかを探すことができます。
こんな感じで下地探しをプスプスと壁に挿していき、柱のある部分(下地探しの針が奥まで刺さらない部分)には、マスキングテープを貼っていきます。
するとこんな感じで、壁の両端と真ん中に柱があることがわかりましたので、その柱を避けて換気扇を取り付けるための穴を開けていきます。
換気扇が収まるように寸法を測りながら、穴を開ける場所にマスキングテープで印をつけていきました。
壁に穴を開ける
ここからはいよいよ壁に穴を開けていきます。
とまぁこんな感じで楽勝に・・・というわけには行かず、この壁に穴を開ける工程がとても大変でした。
具体的には、まずはじめに電動ドリルで壁に穴を開け、そこにノコギリの刃を入れ、後はひたすらノコギリで壁を切断していきます。
ですが、2枚めの壁を抜き始めた時、壁が硬すぎてノコギリでは全然刃が立たなかったため、作戦を変えて、予めドリルでたくさん穴を開けておいて、それからノコギリで切断するという方法にしました。
この作業はもう二度としたくないというぐらい大変でしたので、作業をされる場合は覚悟しておいたほうがいいかもしれません・・・。
ちなみに、壁を空けていく際のポイントは、内壁から外壁に向けて屋外側に勾配をつけておくことで、こうすることによって雨水が室内側に垂れてこないようにすることができますので、ご参考まで。
換気扇を取り付けるための木枠を作成する
次は、換気扇を取り付けるための木枠を作成していきます。
換気扇の木枠というと通常、以下のような形のものとなります。
壁に固定するための木枠です。内側の枠は換気扇本体寸法より3~4ミリほど大きく作り、外側の木枠は壁のスタッドとツライチ(面を揃える)になるようにします。
本来であれば上記のような木枠を作成して壁の中に埋め込んでいくのが理想なのですが、今回はスペースの問題(柱と柱の隙間への設置)から、換気扇をビス止めする場所だけ木枠を作り、壁の中は厚さの薄いプラダンで枠を作ることにしました。
壁の穴を囲うような感じになるように木材をカットし、柱のあるところでビス止め。
プラダンの方は、換気扇にちょうどハマる大きさにカット&強力な屋外タイプのガムテープで形を作り、壁にはめ込んでいきます。
この段階でプラダンと壁の隙間にコーキングをもりもりっと塗りつけていき、その隙間から雨水が侵入してこないようにしておきます。
屋外フードを取り付ける
次は屋外フードの取り付けです。
屋外フードの取り付けは簡単で、プラダンで作った換気扇枠の部分を覆うようにビス止めし、屋外フードの周りにもコーキングを施しておくだけ。
これで換気扇を取り付けるための準備が整いました。
換気扇を取り付ける
ここからはいよいよ換気扇の取り付けです。
はじめに、箱から取り出した換気扇をこんな感じで分解していきます。
換気扇の分解はこんな感じで、工具を使わずに簡単に分解していくことができます。
ここまで分解ができたら、この換気扇本体を壁にビス止め(4箇所)していきます。
あとは、先程換気扇を分解したのと逆の手順で換気扇を組み立てていきましょう。
これで換気扇本体を取り付けることができました。
あとは、換気扇の電源のために据え付けタイプの延長コードを取り付けていきます。
あとはコンセントに電源プラグを差し込み、ヒモを引っ張れば・・・
換気扇が動き出しました!!
お疲れ様でした。
これで換気扇の取り付けは完了です。
最後に一言
今回は、【初心者DIY】換気扇を自分で取り付ける方法についてお話しました。
換気扇を取り付けたことによって、いままでとても不快に感じていたあの階段の熱気がウソのようになくなり大満足です。
ただ、換気扇のDIY設置のデメリットとして、高い場所に登って作業しなければならないことが多かったことが挙げられます。
怪我をしてしまっては元も子もないですので、もし少しでも怖いなぁと感じたら、換気扇の取り付けをプロにお願いして方がいいと思います。
それでは!