我が家の子供達はよく金魚やメダカをもらってきたり、近くの川でサワガニやザリガニなどを捕まえてきます。
その度に、小さな水槽や虫かごを買い足してきたのですが、その生き物達の世話(水換えなど)が大変になってきました。
「庭に池を作って、そこにごちゃっとそれらの生き物を入れておくことは出来ないだろうか?」
どうにか安く、簡単に作れる庭池のアイデアがないかいろいろと考えていると、左官フネ(緑色のタライのようなもの)を使って、それを2段に積み上げ、上は魚類、下はカニ類というイメージで二段に水が流れる庭池を思いつきました。
そこで今回は、予算5000円で穴を掘ることなく、水辺の生き物達が共存できる池を庭に作る方法についてお話していきます。
DIY庭池を作るために必要なもの
まずはじめに、DIY庭池を作るために必要な物についてお話していきます。
左官フネ
今回庭に池を作るために使用したのは、ホームセンターで売られている左官フネと呼ばれる緑色のタライのようなもの。
左官フネは近くのホームセンターに売っていて、大きいほうが80L(882×593×206mm、1900円)で、小さいほうが40L(622×410×164mm、1400円)です。
この二つの左官フネを組み合わせて、上下二段の池を作り、上の池から下の池に水が流れるようなイメージで作っていきたいと思います。
ただ単に左官フネを一つだけ置いて庭池を作るより、こんな感じで高低差をつけて、水が流れるような状態にしておくと、なかなかいい感じに見えますね。
半田ごて
この左官フネから水を流しだす穴を空ける際に半田ごてを使います。
半田ごて(約1000円)はホームセンターなどで購入することができますので、購入しておいてください。
コンクリートブロックやレンガなど
二段目の庭池を置くためのコンクリートブロック(100円/個、ホームセンター)や見た目を良くするためのレンガなども必要があれば購入しておきましょう。
ちなみに今回は家にあったコンクリートブロック1つとレンガ2つを、庭池を段違いにするために使いました。
二段に流れる庭池の作り方
続いては、庭に池を作る具体的な手順についてお話していきます。
左官フネとブロックなどを並べる
まず、池を設置する場所に左官フネとブロックをこんな感じで仮置きしていきます。
木が邪魔で上段のタライが見えにくいですが、この上段のタライは金魚やメダカを飼うスペースで、下段はザリガニやサワガニ、カメなどを飼うスペースになる予定です。
左官フネに穴を空ける
次は、半田ごてを使って大小の左官フネにそれぞれ排水用の穴を空けていきます。
上段の小さな左官フネは金魚やメダカを飼う予定なので、水深が深くなるように左官フネの上方に穴を空けていきます。
また、下段の大きな左官フネは、ザリガニやサワガニ、カメなどを飼う予定のため、水深が浅くなるように左官フネの下側に排水穴を空けました。
ちなみに、下段の排水は奥に見えているブロック塀の隙間から排水されるように、下段の左官フネの下側の地面をこんな感じで少し掘り下げておきました。
これで、下段の左官フネから排水された水は、壁際の茶色くなった掘り下げたところを通って、塀の外側に排水されていく予定です。
水を張って流れを確かめる
ここまで出来たら、後は実際に水を張ってうまく排水されるかどうかを見ていきましょう。
上段の左官フネからは、こんな感じで水が流れ出していきました。
この段階で子供達が待ちきれずにサワガニを投入しています(笑)
ちなみに、下段の左官フネからも、順調に水が排水され、ブロック塀の隙間から庭の外に水が流れていっています。
後は、生き物達をこの池に投入すれば、予算5000円で作る庭池の完成です。
DIY庭池の改良が必要な理由
この時点で庭池は完成!といいたいところでしたが、この状態ではいろんな問題が発生してしまい、ここから数週間、子どもたちと一緒によりよい形に工夫する日々が続きました。
排水穴に詰め物をして生き物が流れ出ないようにする
庭池を設置した直後、子供が池の周りで騒ぎ始めました。
「メダカが下に流れていってる~~~!」
あわてて様子を見に行くと、どうやら上段の左官フネの排水穴からメダカが流れ出てしまっているようでした。
そこで、ホームセンターに売っていた球根ネット(約150円)をこの穴に詰め込み、水だけが下に流れていくようにしてあげました。
猫やカラスよけのネットを追加設置
我が家にはたまに猫やカラスが出現します。
メダカや金魚、ザリガニなどは猫やカラスの好物なので、猫がいたずらするのを防止するネットを設置する必要があります。
そこで、ホームセンターに売っているサンシェードを塀に紐でくくりつけ、普段はこんな感じで覆い隠すようにしてみました。
生き物の世話をする時は、こんな感じでネットを上にあげておきます。
これで池の生き物を猫やカラスから守ることが出来ます。
邪魔な庭木を撤去・・・
この庭池を設置してからしばらくしたある日、子供から一言。
「あの木が邪魔!!」
なんとなくこうなることは予想できていたのですが、ついにこの庭木を撤去する日がやってきました。
庭木を撤去すると、こんなにも生き物の世話がやりやすいようになり、子供達も大喜び。
撤去した庭木は、邪魔にならない庭の別の場所に植え替えてあげました。
サワガニの逃げ道を塞げ!!
近くの川におおきなカニがたくさんいたので、それを捕まえて下の大きな池の方に入れておいたのですが、数日後にはすっからかんになってしまっていました。
「猫にやられたのかなぁ・・・」
気を取り直してまた川にカニを捕まえに行き、下の池に入れておいたのですが、やっぱり翌日には2~3匹いなくなってしまいました。
子供たちとよくよく下の池を観察すると、池の壁(左官フネの壁)に何やら目盛りのような突起が付いている事に気が付きました。
じ~っつとカニを観察していると、そのうちの一匹が器用にその壁のほんの小さな突起に足をかけ、登っていくではありませんか!
ということで、カニがいなくなったのは猫にやられたのではなく、自分で庭池から逃げ出していたということになります。
早速、下段の庭池の上の所に邪魔板を取り付けたところ、カニがいなくなることはなくなりました。
めでたし、めでたし(笑)
余ったレンガを使ってデコレーション
他のDIYで余ったレンガを使ってデコレーションしてみました。
見た目がよくなって、家族も喜んでいます。
最後に一言
今回は、予算5000円で二段に流れる庭池を作る方法についてお話しました。
コイなどを買いたい人にとっては小さすぎるとは思いますが、子供達がどんどん採ってきたり、もらってきたりする生き物を飼うための池には、これぐらいがちょうどいいんじゃないかと思います。
大きな池ではないので小さな子供がおぼれる心配もありません。
雨が降るたびに池の水が入れ替わりますし、猫やカラスよけにつけたネットが日よけの代わりにもなって、庭池の生き物達は元気に育っています。
庭池がほしいけど、大掛かりなDIYはちょっとなぁという人は、今回紹介した左官フネを使った庭池に挑戦してみてはいかがでしょうか?
それでは!