春の花粉が飛ぶ時期や、そしてさむ~い冬の時期・・・
外に洗濯物が干せない時期は、乾燥機を使ったり、洗濯物を部屋干したりしなければなりません。
でも、乾燥機を使うと電気代が気になるし、一度に大量の洗濯物を乾燥させることもできない。
どうすれば大量の洗濯物を晴れの日と同じように部屋の中に干すことが出来るようになるのか?
また、なるべく電気代を使わないような方法で、かつ朝干したら夕方にはカラッと乾いていて、しかも部屋干しの物干し台を出し入れする手間のかからないものがいいなぁ・・・。
そんなわがままな条件を思い浮かべながら数ある部屋干しの方法を検討していった結果、辿り着いたのがこの「天井吊り式の部屋干しを寝室に設置する」という方法でした。
今回は、梅雨や冬の洗濯物の部屋干しに最適な、天井吊り式ものほしスタンドを格安でDIYする方法についてお話します。
部屋干しで使われる5つのタイプの物干し台まとめ
私の家は家族が5人もいるので、毎日最低でも洗濯機を2回、多い日には3~4回も回します。
普段2回洗濯機を回す場合、夜と朝に一回ずつ洗濯物を洗って部屋干しをすると想定すると、部屋干しの洗濯干しには洗濯機丸2回分の洗濯物を干せるだけの容量が必要となります。
そこで、まずは部屋干しで使われる物干し台について調べてみました。
折りたたみ型の物干し台
ホームセンターなどでよく見かける折りたたみ型、または伸縮型の物干し台です。
出典)【送料無料】アルミ伸縮物干し ビエント・イエナ ワイド(幅120~210cm) 物干し 物干しスタンド 室内 室内物干し布団干し折りたたみキャスター|楽天市場
折りたたみ型は小型なものが多いようですが、伸縮型には上の写真のようなファミリータイプの大型のものもあります。
アルミ素材のものであれば軽そうですし、折りたためば家具の隙間にも入るぐらいにまで小さくできます。
でも、ファミリータイプのものになると価格が1万数千円もしてしまうのが難点・・・
お金はたっぷりあるので、「とにかく壁や天井にネジ穴を空けなくても済むものがほしい」という人にはこのタイプの物干し台がオススメです。
突っ張り棒式
続いては、突っ張り棒式のものほし台です。
突っ張り式のものほし竿の良い点は、価格が低め(約5000円)で、かつ壁や天井にビスを打たなくても設置ができるということ。
もちろん、床や天井に突っ張り棒を押し付けた跡は多少つきますが、ビスのように穴が残ることはありません。
また、突っ張り式は高さを有効に使うことができます。
例えば、上下のものほしの位置を自由に変えることができるので、上の段を高めにセットすればピンチハンガーをかけてタオルなどを干し、下の段にはハンガーで服をかけたりもできます。
難点を挙げるとすれば、取り付けと取り外しの時に、多少面倒なところでしょうか・・・。
突っ張り棒を床に対して垂直に設置するのが以外に難しく、適当に設置すると若干ゆがんで見えてしまう事もあると思います。
価格は安めで、見た目は気にしないが、自分に合わせて洗濯台の高さを調節したいという人は、このような突っ張り棒式のものほし台がいいでしょう。
窓枠式
このように窓枠にビスで取り付けるタイプの洗濯干しもあります。
このタイプの物干し台のメリットは見た目がすっきりしていること。
ただし、窓からの距離があまり取れないので、大型のピンチハンガーを使うことはできません。
また、窓に取り付けるタイプなので、窓のある壁面にしか取り付けられないですし、ビス止めが必要なのもデメリットでしょう。
とにかくシンプルに、据付感覚ですっきりとした見た目で部屋干がしたいという人にオススメです。
洗濯物干しワイヤー
最近良く見かけるようになったのが、ワイヤー式の部屋干しです。
使わないときは、ワイヤーをしまっておけるので、リビングなど晴れた日にお客さんが来るような場所に設置する時にオススメしたい方法です。
ただ、唯一の欠点は、洗濯物をたくさん干せないという点。
洗濯物の重さ(めやす)
pidの最大荷重は10kgです。脱水後の洗濯物の重さは、乾燥時の約1.5倍になります。
・長袖ワイシャツ5着
・Tシャツ5着
・ジーンズ2着
・バスタオル3枚
・トレーナー3着
・スカート2着合計約10kg(脱水直後)
衣類をハンガーで干したり、タオルを引っ掛けて干すぐらいならこのワイヤー式でも十分ですが、角ハンガーピンチを吊り下げるなど、一点にたくさんの荷重がかかるような使い方をすると、真ん中がたわんでしまって、洗濯物が真ん中に偏ってきてしまったりしますので、注意が必要です。
天井つり式
天井つり式の良い点は、空中にポールを浮かせることができるので床に場所をとらない事と、窓枠式のように窓の近く以外に設置が可能な点、なによりも強度のあるポールを使っているので、普段の外にある物干し台と同様の使い方をしてもOKという点です。
また、ポールを回転させるだけでベースから簡単に取り外すことができます。
難点はベースの取り付けにビスを打つ必要があることと、若干価格が高め(ポール2本で7000円+物干し竿)という点。
子供がいたりして床に物を置きたくないので、取り付けは旦那にお願いしようという人にオススメです。
自作の天井吊り式ものほしスタンド
色々な部屋干し用ものほし台の方式を見てきましたが、一番気に入ったのは天井吊り式です。
理由は、DIYで作れば2000円ぐらいでできそうだから(笑)
ということで、今回はこの天井吊り式のものほし台をDIYしました。
用意するもの
- ベース金具×2(400円/個)
- S字フック×2(60cm、306円/個)
- ビス×8(50mm)
- 下地探し
- 電動ドライバー
- 脚立
天井にベースを設置
天井にS字フックを引っ掛けるためのフックを取り付けます。
洗濯物は10kg以上にもなることがあり、ベースを固定する場所にはある程度の強度が必要なので、天井の裏側に木材がある場所に設置しましょう。
その時に、便利なのがこの下地探しという道具で、針を天井にプスプス刺しながら天井裏にある梁(木材部)を探すことができます。
S字フックと物干し竿を設置
あとはベースにS字フックを引っ掛けて、物干し竿をのせれば完成です。
エアコンのすぐ前に設置した理由は、梅雨の時期なら除湿、冬なら暖房の風を洗濯物に効率よく当てるため。
これだけでも洗濯物の乾き方が結構変ってきますよ。
実際に洗濯物を干してみると・・・
実際に洗濯物を部屋干しした時の様子です。
身長の低い私ですが、のぼり台を使わずに洗濯物を干すことができたので、S字フックは60cmのものでちょうどよいでしょう。
また、我が家は一日に2回洗濯物を回しますが、そのうちの一回分を天井吊り物干し+カーテンレールで、すべて干すことができました。
いい感じです。
ただ、最近では家族がもう1人増え、更に上の子たちも保育園に通い始めたため、家族五人の洗濯物を一本の物干し竿で干すことは出来なくなりました。
毎日、洗濯機3回分・・・ものスゴイ量です(汗)
そこで、もう一本天井吊り式の物干しを追加して、このような形にして対応しました。
このように、天井吊り式物干し竿なら、洗濯物を干すために部屋のものをどかしたりする必要もありませんし、ワイヤー式の物干しと違って、角ハンガーピンチなど重たいものを2~3個ぶら下げても全然平気です。
ただ、これだけの洗濯物の量になるとエアコンの除湿では対応しきれないため、リサイクルショップの格安500円の除湿機を購入しました。
古い型のものですが除湿能力(12~14L/日)が大きく、梅雨の時期でも洗濯機3回分の洗濯物が4~5時間程度で乾くようになりました。
洗濯機3回分レベルの洗濯物を部屋干しする時は、これぐらいの除湿能力のある除湿機を選ぶとよいでしょう。
ちなみに気になる実際の部屋干し一回当たりの電気代を電力計で測定してみると、約25円でした。
これで、雨の日でも手間なく、そして家族5人分の大量の洗濯物を一度に干すことが出来るようになり、妻も大喜びです。
天井吊り物干し竿のメリット
ここからは、天井吊り物干し竿のメリットについてお話していきます。
大量の洗濯物を部屋干しできる
天井吊り物干し台のいいところは、物干し台を洗濯物の量に合わせて各家庭で自由に追加変更できるため、一度に大量の洗濯物を部屋干しすることもできるというところ。
我が家では、物干し竿2本+カーテンレールなどで、洗濯機3回分の洗濯物を一度に干すことができています。
部屋干しのために家具を移動しなくてもいい
一般的な洗濯干しと違って洗濯物が宙に浮いているため、大量の洗濯物を部屋干しのために家具を移動したりする手間がありません。
洗濯物の取り込み始めも、物干し台の下の床を広々使えるため、快適に洗濯物を取り込んだり、たたんだりすることができます。
初期費用が安い
ここで紹介している天井吊り物干し台は、一箇所当たり約1500~2000円で作ることができ、とても経済的です。
梅雨の時期なのに布団までサラリ
我が家は、寝室にこの部屋干し物干し台を設置してあります。
部屋干しをする時には先ほど紹介した除湿機を使っているため、洗濯物が乾くのはもちろん、寝室においてある布団の湿気も除湿機が取り除いてくれます。
布団を干すことができない雨の日が続く梅雨の時期でも、サラッとした布団で寝ることができます。
冬は加湿器の替わりになる
以前は、風邪予防のために寝室に加湿器を置いて寝ていましたが、寝室にこの物干し台を設置してからは、夜に干す洗濯物から水分が蒸発するので、加湿器が要らなくなりました。
オフシーズンに加湿器を保管しておくスペースが要らなくなり、保管するための清掃の手間もなくなったので、この点も部屋干し物干し台のメリットとして紹介しておきます。
天井吊り物干し竿のデメリット
次は、DIY物干し台のデメリットについてお話していきます。
寝室のイメージが悪くなる
天井吊り式物干し台のデメリットは、寝室のイメージが悪くなると言うことです。
我が家ではこの寝室で家族5人で寝ているので、もうイメージも雰囲気もないも同然ですが、寝室の雰囲気を大事にしたいと言う人にはお勧めできません。
天井に取り付けに使ったビスの穴が空く
自作した天井吊り式の物干し台は、天井に直接ビスを打ち付けて金具を取り付けているため、天井のクロスに穴が空いてしまいます。
模様替えなどで寝室を移動した場合、この物干し台も移動することになると思いますが、その際に開けてしまった穴を埋めるなどの工夫をする必要が出てきてしまうのがデメリットだと思います。
除湿機がうるさい
部屋干しをしている時は除湿機を使って水分を除去するわけですが、その除湿機の運転音は結構な音がします。
ですので、夜中に洗濯物を洗ってそのまま洗濯物を寝室の物干し台に干す場合、この除湿機の音がうるさくて眠れないということになってしまいました。
寝室にこの物干し台を取り付ける場合は、昼間しか部屋干しできないということを覚えておきましょう。
最後に一言
今回は、梅雨や冬の洗濯物の部屋干しに最適な天井吊るし式のものほしスタンドを格安DIYする方法についてお話ししました。
天井裏の木材がある場所を下地探しで探すのは少し手間ですが、この方法なら簡単に室内に物干し台を設置する事ができます。
梅雨の部屋干し用に設置すれば乾燥機の電気代の節約(ヒーター式1回で約80円)に、冬の乾燥対策として寝室に設置すれば加湿器の電気代(加熱式8時間で約5円)の節約にもなりますよ。
それでは!